11aiのご紹介：声で操作できる、行動型AIアシスタント

11.ai は、音声優先のインタラクションとModel Context Protocol（MCP）を組み合わせることで、AIアシスタントに実行力を持たせたときに何が可能になるかを示しています。

音声アシスタントは長らく、私たちのテクノロジーとの関わり方を変革すると期待されてきましたが、実際には質問に答えることにとどまっていました。会話能力には目を見張るものがある一方で、日々の業務の中で意味のある行動を起こすことはできていませんでした。

音声主体の生産性向上

従来の音声アシスタントは、実際に意味のあることを達成する際に限界があります。質問には答えられますが、提供されたデータに基づいて新しい発見を調査することはできません。11aiは、MCP統合を通じて日常的に使用するツールに直接接続することで、この問題に取り組む試みです。

あなたの声だけで、こんなことができるかもしれません:

1日の始まりのプランニング:

"私の一日の予定を立てて、優先タスクをLineaに追加して"

顧客の調査分析:

"Perplexityを使って、本日の見込み客との会議について調査し、彼らの最近の資金調達状況をまとめてくれる？"

プロジェクトマネジメント:

"Linearの課題からAPIのバグを検索し、フォローアップ作業用の新しいチケットを作成おねがい"

チームのコミュニケーション:

"昨日のエンジニアリングチャンネルのSlackメッセージを教えて"

11aiは、あなたのツール全体の文脈を理解し、順序立てて行動を起こそうとします。顧客について調査を依頼すると、接続されたシステムを横断的に検索し、関連情報を見つけ出し、その情報をもとにCRMの更新やチームへの通知などのアクションを取ることを目指しています。

MCP インテグレーション

MCPは、AIアシスタントが外部APIと統一されたプロトコルで連携するための標準化された方法を提供します。 

ElevenLabsの会話型AIは現在、MCPに対応しており、AIエージェントがSalesforce、HubSpot、Gmail、Zapierなどのサービスとよりスムーズに連携できるようになっています。

以下のサービスについて、すぐに使える連携機能を提供しています：

• Perplexity: リアルタイムのウェブデータを活用した調査機能
• Linear: 課題管理とプロジェクト管理
• Slack: チームコミュニケーションとメッセージ管理
• Notion: ナレッジとタスクの管理

この先、さらに多くの連携機能がリリースされます。

これらの既成連携に加えて、11aiはカスタムMCPサーバーにも対応しています。チームで社内ツールを開発している場合や特殊なソフトウェアを使用している場合は、独自のMCPサーバーを接続して、11aiの機能をあなた独自のワークフローに拡張できます。

MCPのアーキテクチャは、すべての接続が安全であることを保証し、11aiがアクセスできるのはあなたが許可した特定の操作だけに限定されます。各連携は適切な権限設定が可能で、AIアシスタントにできること・できないことを完全にコントロールできます。

ElevenLabsの会話型AIによる技術提供

11aiは、ElevenLabsの会話型AIを使って開発者が何を構築できるかを示すコンセプト実証（PoC）として機能します。この会話型AIは、低遅延でスケーラブルな音声エージェントを構築するためのプラットフォームです。このデモンストレーションは、現実世界のサービスとの連携を備えた高度な音声優先アプリケーションを、基盤技術によっていかに実現できるかを示しています。（注: 自然な日本語のv3 alphaモデルは11.aiにはリリース時点で未実装です）

主なプラットフォーム機能には、以下が含まれます:

• 低レイテンシー: 最小限の遅延でリアルタイムな会話を実現
• マルチモーダルサポート: 同一セッション内での音声とテキストによるハイブリッド対話
• インテグレーテッドRAG: 外部ナレッジベースへのアクセスと文脈に応じた応答
• 自動言語認識: スムーズな多言語対応の会話
• エンタープライズ対応: HIPAA準拠と企業利用レベルのセキュリティ

11aiは、これらの機能がどのように組み合わさり、自然で生産的な音声インタラクションを実現するかを示しています。このプラットフォームは、音声処理、意図の理解、ツールとの連携、応答生成といった複雑な処理を統合的に管理しつつ、会話の流れを損なわない自然な対話体験を提供します。

5,000以上の音声ライブラリから選ぶことも、ご自身の声にそっくりなカスタムボイスクローンを作成することも可能です。こうしたパーソナライズにより、AIアシスタントは単なる汎用ボットではなく、あなたのワークフローに自然に溶け込む存在となります。

11aiを使ってみましょう

11aiは本日より、コンセプト実証としてアルファ版を提供開始します。この実験的なフェーズでは、音声優先型AIアシスタントの可能性を示し、皆さまからのフィードバックを収集するために、無償でご利用いただけます。

使い方:

1. 11.aiにサインアップする: アカウントを作成し、セットアップを完了してください (Link)
2. 使いたいボイスを選択する: 5,000以上の音声ライブラリから選ぶか、カスタムのボイスクローンを作成してください
3. ツールと接続する: Googleカレンダー、Linear、Slack、Perplexity、そして任意のカスタムMCPサーバーとの連携を追加してください
4. 最初の会話を始めてみましょう: 一日の予定を立てる、トピックを調査するなどの基本的なワークフローを試してみてください。

アルファ期間中、特に以下の点についてのフィードバックをお待ちしています:

• あなたのワークフローにとって最も価値のある連携機能はどれか
• ネイティブ対応してほしい追加のMCPサーバーは何か
• 従来のインターフェースと比べて、音声インタラクションの使い心地はどうか
• 11aiをあなたの日常に欠かせないものにするために、どんな新機能があれば良いか

皆さまからのフィードバックをもとにプラットフォームを改善していく中で、新しい連携機能を追加し、会話の流れをよりスムーズにし、11aiが代わりに行えるアクションの幅を広げていきます。

コンセプト実証としての11aiは、私たちが描く人間とコンピューターの未来のインタラクション像を示しています。それは、「自然な会話を通じて意味のある行動につなげる」ことです。音声優先の生産性向上にどのように挑戦し、あなたのワークフローにどんな可能性が開かれるのか、私たちはとても楽しみにしています。

11.ai で無料アクセスにサインアップし、音声主体の生産性向上機能を体験してください。